一般皮膚科
一般皮膚科
General dermatology
赤ちゃんから高齢の方まで、髪や爪を含めた皮膚のトラブルについて、日本皮膚科学会認定皮膚科専門医が診断、治療を行います。治療は日本皮膚科学会のガイドラインに準じた標準的な治療を行っております。当院では行うことのできない精査・治療が必要な場合は、適切な施設へご紹介させていただきます。
皮膚科疾患はこちらhttps://www.dermatol.or.jp/qa/
(日本皮膚科学会ホームページにリンクします)
2020年9月から光線療法を開始しました!
当院で可能な検査
・顕微鏡検査(水虫、カンジダ、疥癬、アタマジラミなど)
・ダーモスコピー検査(ほくろなど)
血液検査(アレルギー検査、一般検査)
・細菌培養
・パッチテストパネルによるパッチテスト
・皮膚生検
当院で可能な処置・治療
・光線療法(エキシマライト)
・液体窒素
・やけど処置
・水いぼ処置(局所麻酔テープ使用)
・切開排膿(粉瘤など)
・爪切り、とげ抜き
・ガングリオン穿刺
・稗粒腫処置
・面ぽう圧出
・皮膚小手術(粉瘤、ほくろなど)
・帯状疱疹ワクチン(自費)など
代表的な疾患について
にきび
にきびは毛穴が詰まることから始まる皮膚の慢性炎症性疾患です。自己流のスキンケアでこじれる前に、病院を受診して治療を受けましょう。
にきびの悪化には皮脂の過剰分泌、ストレス、睡眠不足、不規則な生活、不適切なスキンケア、性ホルモンなどが影響します。症状が悪化するとニキビ痕(へこみ、もりあがり、色素沈着など)が残ることもあります。ニキビ痕は一度できてしまうときれいに治すことは困難です。ニキビ痕になることを防ぐためには、ニキビが進行する前に治療を始めること、治療をやめると再発するため良くなった状態を維持するために治療を継続することが必要です。
当院ではまず保険適応のある標準的な治療(外用薬、内服薬)から始め、保険治療では改善が難しい場合は美容皮膚科(保険外診療)と連携して治療法をご提案いたします。医療機関専売の化粧品のご紹介も可能です。
熱傷
やけどしてしまったらまずすぐに冷やすことをおすすめします。衣服の上から、水道水、冷水や保冷剤などをもちいて15〜30分程度冷やすことで、やけどの進行を止め、痛みも抑えることができます。やけどの部位が腫れる可能性がありますので、指輪などは早めに取ってください。水疱ができたとしても潰さずに、冷やしながら皮膚科を受診してください。
湯たんぽなどによる低温熱傷は、温度は低いものの長時間の暴露であることが多く、深い傷になり、治療が長期間に及ぶこと、また傷痕が残ることが多いです。
外傷
きれいな傷は受傷後早期であれば縫合することができます。
きれいでない傷は感染のリスクがあるため、縫合せず開放創とします。砂利やゴミが入っている可能性があれば異物による刺青となる可能性があるため、創部の十分な洗浄を行います。犬や猫による咬傷であっても、口腔内の細菌による感染の可能性があるため縫合しません。また汚染された傷は破傷風感染リスクがありますので、最終の破傷風予防接種から10年以上経過している方は破傷風トキソイドの接種をおすすめいたします。
粉瘤
皮膚の良性腫瘍です。炎症を起こすと腫れて痛くなり、場合によっては切開排膿処置が必要になります。自然に消えることはありませんので手術を検討することもあります。
小児皮膚科
幼少期は皮膚が薄く敏感であり、大人より皮脂が少ないため乾燥しやすく、湿疹や細菌、真菌などによる色々なトラブルが起こります。当院では0歳からの診察、スキンケアのアドバイスも行っておりますので、お気軽にご相談ください。
代表的な疾患について
かぶれ(接触皮膚炎)
- おむつかぶれは尿や便による刺激が原因の皮膚炎で赤み、ただれがおきます。ワセリンや亜鉛華軟膏で皮膚を保護しますが、下痢のコントロールがつかないと改善しないこともあり、小児科受診をして頂く場合もあります。
- よだれかぶれはよだれによる刺激で、ほほ、あご、指などよだれのつくところに湿疹がおこります。ワセリンで保護しながらステロイド外用で治療します。
いぼ
子供の手足にタコができた、と受診される方が多いですが、小児期にはタコや魚の目はできにくいため、このような場合は殆どがヒトパピローマウイルスによるウイルス性イボです。
当院では液体窒素による凍結療法を基本としていますが、疼痛がつらいお子さんには疼痛が少ない治療(一部保険外)のご紹介もできますので、ご相談ください。
水いぼ
未就学児〜小学校低学年ごろで多く見られるウイルス感染症です。1〜5mm程度の光沢のあるイボができます。接触により感染し、かきむしることでも増えていきますので乾燥肌や湿疹のケアも必要です。自然治癒するまでに1年以上かかることが多いため、数が増えすぎる前に摘除(専用のピンセットでつまみとる)を検討します。麻酔テープを1時間前から貼っておくことで、処置の痛みがかなり軽減します。
とびひ(伝染性膿痂疹)
細菌が皮膚に感染することで水ぶくれやただれとなる病気で、接触により感染が拡大します。かきむしった湿疹から発症することもあります。抗生剤の塗り薬、飲み薬で治療します。学校や保育園を休むほどではないですが、他のお子様にうつる可能性がありますので登校するときはガーゼなどで覆う必要があります。プールはお休みしてください。
あせも(汗疹)
汗をたくさんかくことや、通気の少ない衣服などが原因で、汗の管が閉塞し、水ぶくれや赤いぶつぶつになる病気です。汗を拭き取る、シャワーなどで洗浄するなどスキンケアで改善することが多いです。改善しなければステロイド軟膏を使用します。