2025.10.25 「深いレベルでの傾聴のあり方」

本日の朝礼では、『7つの習慣』の第5の習慣「まず理解に徹し、そして理解される」についての発表が行われました。相手を理解するという行為は、単に言葉を聞くこと以上に深い意味を持ちます。この習慣では、聞くという行動を4つのレベルに分けて説明しており、まず第1段階は「聞き流す聞き方」、すなわち相手の話が耳に入っていても関心を向けていない状態を指します。第2段階は「聞こうとする聞き方」で、内容を追ってはいるものの、まだ自己中心的な判断や都合を軸に聞いている状態です。第3段階は「理解しようとする聞き方」であり、ここでは相手の立場や感情に寄り添い、共感的に耳を傾ける姿勢が求められます。そして最も重要とされるのが第4段階の「心で聞く聞き方」です。これは言葉の裏にある感情や背景にまで目を向け、相手の世界を理解しようと努める、深いレベルでの傾聴のあり方です。

私たち看護師は、患者様の不安や期待に真摯に向き合い、信頼関係を築く必要があります。そのためにも、この「心で聞く」姿勢は非常に大切です。単なる業務のやりとりにとどまらず、相手の立場に立って耳を傾けることで、患者様も安心し、満足度や信頼度の向上につながります。また、スタッフ同士のコミュニケーションにおいても、こうした姿勢を意識することで、職場全体の連携やチームワークがより強固なものになるでしょう。

本日の朝礼では、まさに現場で活かせる形で「第5の習慣」が紹介され、改めて「聴く力」の重要性を感じる機会となりました。相手の心に寄り添い、信頼される医療人を目指して、日々実践していきたいと思います。

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