2025.10.15 「共感による傾聴が持つ力」
本日の朝礼では、「7つの習慣」の中から第5の習慣『まず理解に徹し、そして理解される』をテーマに発表がありました。この習慣は、日々の業務や人間関係の中で信頼関係を築くために欠かせない考え方であり、特に医療の現場においては、患者様との関係性の質を大きく左右する重要な要素です。発表では、「相手の話を真剣に聴くこと」がどれほど相手に安心感や信頼を与えるか、そして、ただ言葉を受け取るのではなく、相手の立場や感情を汲み取ろうとする姿勢の大切さが語られました。

医療機関では、患者様がご自身の症状や不安をどれだけ安心して伝えられるかが診療の質に直結します。発表者は、これまでに患者様の話を中断せず最後まで傾聴したことで、信頼関係が深まり、結果的にその方の継続通院につながった具体的な体験を紹介し、共感による傾聴が持つ力を改めて感じたと述べていました。また、スタッフ間のコミュニケーションでも、日頃から「伝える」ことに重点を置きがちであるが、「まず聴く」という意識に立ち返ることで、お互いの誤解が減り、業務の連携もスムーズになるという気づきが共有されました。
さらに、「まず理解に徹する」ことは、自分の考えを伝える前に一度立ち止まり、相手の考えや価値観を受け入れることであり、それが結果として自分の意見や意図が相手に届きやすくなるという相乗効果を生むという学びが語られました。発表を通して、相手を変えようとする前に、自分の聴く姿勢を見直すことの大切さをチーム全体で再認識できた、意味のある朝礼となりました。

