2025.09.20 「受け身ではなく、自ら考え動く姿勢」

日々の診療や業務に追われていると、つい「仕方がない」「誰かがやってくれればいいのに」と考えてしまう瞬間は、誰にでもあるのではないでしょうか。今回の朝礼で取り上げられた「7つの習慣」の第一の習慣「主体的である」という考え方は、そんなときこそ心に留めておきたい大切な姿勢です。

主体的であるとは、状況や周囲のせいにするのではなく、自分自身の選択と行動に責任を持つことを意味します。医療現場においては、患者様の表情やしぐさに気づいた瞬間にどう動くかが、その方の安心感や信頼につながります。例えば、待合室で少し不安そうにしている患者様に「ご不安なことはありませんか」と一声かける。その小さな一歩が、患者様にとっては大きな安心につながり、信頼関係を築くきっかけとなります。

主体的な行動は特別なことではなく、日々の小さな積み重ねから生まれます。忙しい業務の合間でも「自分にできることは何か」と考え、一歩踏み出す意識を持つだけで、診療の質やチームワークの向上につながります。自分ごととして取り組む姿勢は、同僚同士の協力や職場の雰囲気をも前向きに変えていく力を持っています。

私たちの仕事は、患者様とそのご家族が安心して医療を受けられる環境を提供することです。そのためには、受け身ではなく、自ら考え動く姿勢が欠かせません。「主体的である」という習慣は、決して一度に身につくものではなく、毎日の実践を通じて育まれていきます。今日一日をどう過ごすかは自分自身の選択に委ねられています。だからこそ、目の前の一つひとつの行動を大切にし、主体的に取り組むことが、患者様の安心と信頼、そして私たちの成長へとつながっていくのです。

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