2025.08.30 「自分がどう見られるかよりも、相手にどう役立てるかという視点」
医療現場において、患者様に寄り添う姿勢はもちろん大切ですが、そこで働くスタッフ同士の関わり方も同じくらい重要です。その指針のひとつとして役立つのが「七つの習慣」の第4の習慣、つまり「Win-Winを考える」という考え方です。これは単なる取引の成功法則ではなく、人と人との関係性をより良い方向へと導く大切な視点を示しています。

私たち医療事務の仕事は、患者様と直接長く接する機会が少なく、裏方に徹していると感じることもあるかもしれません。しかし、予約の調整や保険証の確認、会計対応といった業務は、すべて「誰かのために」始まっているのです。例えば、不安そうに窓口に訪れる患者様に笑顔で声をかけるだけでも安心感につながりますし、医師や看護師が診察に集中できる環境を整えることも大切な役割です。
大事なのは、自分がどう見られるかよりも、相手にどう役立てるかという視点です。この意識を持つと、不思議と自然にWin-Winの関係が築かれていきます。もちろん、忙しい時や余裕のない時には自分のことで精一杯になることもあるでしょう。だからこそ、そんな時こそ「誰かのために」という小さな心掛けが大切なのです。その積み重ねがクリニック全体の雰囲気を良くし、患者様の満足度や信頼にもつながっていきます。
「誰かのために」という姿勢を日々の業務に取り入れることで、職場全体が前向きに成長し、患者様もスタッフも安心して過ごせる環境が育まれます。Win-Winの精神は、決して大げさなことではなく、日常の小さな行動の中に宿るものです。今日もその視点を大切にしながら、一歩ずつ積み重ねていきたいと思います。