2024.11.04 「受け身でなく主体的に行動する」
「7つの習慣」における第1の習慣「主体的であること」は、自らの行動や選択に責任を持ち、積極的に状況に働きかける姿勢を指します。看護の現場では、患者さんの急変や予期しない出来事に即応し、冷静に対応する力が必要です。そのためには、受け身でなく主体的に行動する意識を持つことが非常に重要です。
主体的に働くための3つの要素
- 反応を選ぶ力
患者さんへの対応やストレスがかかる場面でも冷静さを保ち、最適な反応を選ぶ力が求められます。例えば、患者さんの不安を感じた際には落ち着いて話を聞き、心に寄り添う対応ができるようにすることが大切です。 - 影響の場に集中する
コントロールできることに意識を向け、環境や他者の影響に左右されず自分の役割を果たす姿勢です。例えば、患者さんの状態を見極めながら、医師と連携して適切な処置ができるよう努めることが大切です。 - 責任感を持つ
自分の行動に責任を持ち、他者や環境に原因を求めないことです。予期せぬ状況に遭遇した際も、自分の対応に責任を持って行動する姿勢が、患者さんや同僚との信頼関係を築く鍵となります。
患者さんに関する情報を常に確認し、柔軟に対応できるように準備を整えることが、主体的な姿勢のひとつです。急な事態にも「次に何をすべきか」を考え、前向きに取り組むことが、業務の質向上につながります。
主体的に行動することでチームの信頼を高める
このように主体的であることは、看護の質を高めるだけでなく、患者さんやチームメンバーとの信頼を築くためにも重要なポイントです。全員がこの姿勢を持つことで、より安心で信頼される医療環境が実現されます。日々の業務の中で「自分にできることは何か」を意識し、前向きに取り組むことで、職場全体の士気と働きやすさが向上していくでしょう。
「7つの習慣」の「主体的であること」は、患者さんや職場環境にプラスの影響を与える重要な要素です。日々の看護業務の中でこの意識を持つことが、より高いケアを提供し、チーム全体での信頼を強化する一助となります。