2025.06.10 「日々のコミュニケーションの質」
有明みんなクリニックの朝礼では、日々の診療を円滑に、そして心地よく進めるための行動指針として『7つの習慣』の学びを共有しています。6月10日の朝礼では、第5の習慣「まず理解に徹し、そして理解される」について取り上げました。この習慣は、チーム医療の現場でこそ大切にすべき基本姿勢だと、私たちは考えています。

人は、どうしても自分の意見や気持ちを伝えることに意識が向きがちです。しかし、それ以上に大切なのが、相手の話に本気で耳を傾けること。「なぜそう思ったのか」「何を感じているのか」を理解しようとする姿勢が、信頼関係を築く礎になります。ただ「聞く」のではなく、「聴く」こと。この違いが、日々のコミュニケーションの質を大きく左右します。
クリニックの現場でも、患者様の言葉の背景にある気持ちや不安に気づけるかどうかは、医療の信頼性に直結します。また、スタッフ同士のやりとりも同様です。業務連携やチームワークを高めるには、「まず聞く」という姿勢が必要不可欠です。誰かが一方的に伝えるだけでなく、相手の声に真摯に耳を傾けることで、互いの理解が深まり、よりよい協力体制が築かれます。
単に理論を紹介するだけでなく、「話す前にまず聞く」ことを日々の業務で意識する大切さと患者様対応からスタッフ同士の連携に至るまで、この習慣を実践していくことで、信頼の輪が広がり、クリニック全体の雰囲気がより温かく、前向きなものになっていくと信じています。