2025.04.15 「時間管理を緊急度と重要度の2軸で分類」
本日の朝礼では、『7つの習慣』の中から「第3の習慣:最優先事項を優先する」についての学びが共有されました。この習慣の本質は、「緊急ではないが重要なこと」を意識して行動の優先順位を定めるという考え方にあります。日々の業務に追われていると、どうしても目の前の急ぎの仕事ばかりに気を取られがちですが、それだけでは本当に大切なことを見失ってしまいます。

スティーブン・コヴィー博士は、時間管理を「緊急度」と「重要度」の2軸で分類し、4つの領域に分けて考えることを提唱しています。その中でも特に重視すべきとされているのが「第2領域」、すなわち緊急ではないが重要な活動です。これは、信頼関係の構築、スキルアップ、健康管理など、将来の成果につながる取り組みが含まれます。
看護や医療の現場でも、突発的な対応に追われてしまうことが多々あります。しかしながら、患者様の表情や体調の小さな変化に気づくための観察時間や、スタッフ間のちょっとした声かけ、日々の振り返りの時間などは、まさにこの第2領域にあたります。これらは目に見えにくい活動ではありますが、長期的に見れば医療の質やチームワークの向上に大きく寄与するものです。
今回の朝礼では、ただ忙しさに流されるのではなく、自らの行動の優先順位を見直し、「意味のある忙しさ」を目指そうという意識が共有されました。一人ひとりが「最優先事項を優先する」という姿勢を持ち、丁寧さと目的意識をもって日々の業務に取り組むことの大切さが改めて確認された時間でした。この習慣を実践し続けることで、私たちのクリニックがより信頼される存在へと進化していくことを感じさせる、前向きな学びの場となりました。