2025.03.24 「チームの一員として」

職場での毎日は、予想外の出来事や困難な状況に直面することが少なくありません。そんなとき、私たちはどのような言葉を使うかによって、行動や結果が大きく変わることをご存じでしょうか。例えば、「忙しいから無理です」と言うのではなく、「工夫して時間を作ります」と考える。

クリニックでの朝礼では、毎日「7つの習慣」から一つの習慣を取り上げ、実践的な学びを共有しています。本日のテーマは第2の習慣「終わりを思い描くことから始める」。この習慣は、目指すゴールを明確にすることで、日々の行動をより目的に沿ったものにすることの重要性を説いています。

人生や仕事において、自分が最終的にどのような結果を得たいのかを意識することは、限られた時間や労力を有効に活用するために不可欠です。何事も、どこに向かうのかを決めてから行動しなければ、目の前の業務に追われるだけになり、長期的な成果につながりにくくなります。スティーブン・R・コヴィーは「人生の脚本を自分で書くことが大切」と述べており、他人の期待や周囲の影響に流されるのではなく、自分の価値観に基づいて行動することが重要だとしています。そのために、自分の使命や価値観を言語化し、ミッション・ステートメントを作ることが推奨されています。

この考え方は、日々の仕事にも応用できます。例えば、皮膚科看護師であれば、単に治療を行うのではなく、患者さんが健康な肌を取り戻し、自信を持って生活できるようサポートすることが最終的なゴールになります。また、クリニックのビジョンである「共に成長し、共につくる幸せな社会」を意識し、自分がチームの一員としてどのような役割を果たすべきかを考えることが重要です。ただ目の前の業務をこなすのではなく、どんな看護師になりたいのか、どのような働き方をしたいのかを明確にすることで、日々の成長につなげることができます。

この習慣を実践することで、日々の仕事に意義を見出し、より充実した働き方ができるようになります。忙しい日々の中でも、自分の目指す姿を意識しながら行動することで、クリニック全体の質の向上にもつながっていくでしょう。

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