2025.03.19 「自分の価値観や目標」
日々の業務に追われていると、「本当に大切なこと」に時間を割くのが難しくなることがあります。「七つの習慣」の第三の習慣である「最優先事項を優先する」は、まさにその課題に向き合うための指針となります。今回は、この習慣について朝礼で共有された内容をもとに、どのように実践できるかを考えてみます。

最優先事項を優先するとは、自分の価値観や目標に基づき、時間やエネルギーの使い方を意識的に選択することです。緊急なことに追われるのではなく、本当に重要なことに焦点を当てることで、より充実した日々を送ることができます。例えば、日々の忙しさの中でも、患者さんとの信頼関係を築くための丁寧な対応や、自己学習、スタッフとの協力を意識的に優先することが求められます。
この考え方を実践するためには、時間管理のマトリックスが有効です。これは「緊急」と「重要」の二つの軸で物事を分類し、「緊急ではないが重要なこと」に優先的に取り組むという方法です。例えば、業務の合間に自己成長のための学習時間を確保したり、チームのコミュニケーションを深めるために意識的に時間を作ることが挙げられます。日々の診療では、患者さんの安心を第一に考え、適切な対応を心がけることがこの実践に繋がります。
また、最優先事項を優先するためには「ノーと言う勇気」も必要です。すべての要求に応えていると、肝心なことに時間を割けなくなってしまいます。自分の役割や使命を明確に意識し、本当に大切なことを守るためには、時には断ることも重要なのです。特に医療の現場では、患者さん一人ひとりに最適なケアを提供するために、何に時間を使うべきかを常に考えながら行動することが求められます。
「最優先事項を優先する」という習慣を身につけることで、目の前の忙しさに流されることなく、自分が本当に大切にしたいことに時間とエネルギーを注ぐことができます。患者さんや仲間との信頼関係を深め、知識を磨くことを意識しながら、日々の行動を選択していきましょう。