2025.03.04 「信頼関係を築く第一歩」

私たちが日々の業務で大切にしている考え方のひとつに、「7つの習慣」の第5の習慣である「まず理解に徹し、そして理解される」があります。これは、相手の気持ちや考えをしっかりと受け止めることが、信頼関係を築く第一歩であるという教えです。医療の現場では、患者さんとの関わりの中で特に重要になる考え方です。

例えば、患者さんが治療に対して不安を抱いているとき、つい「この治療は大丈夫ですよ」と説明をして安心させようとしがちですが、まず大切なのは「どんなことが不安なのか」を丁寧に聞くことです。しっかりと相手の気持ちを理解し、それに共感を示すことで、患者さんはより安心し、納得して治療を受けることができます。このプロセスが欠けてしまうと、どんなに医学的に正しい説明をしても、患者さんの心には届かないことがあります。

この習慣は、患者さんとの関係だけでなく、職場のコミュニケーションにも大きく役立ちます。私たちは忙しい業務の中で、どうしても自分の意見を伝えることに意識が向きがちです。しかし、チームワークを強化し、よりよい医療を提供するためには、まず相手の話をしっかりと聞くことが欠かせません。同僚の意見や気持ちに耳を傾け、お互いを理解し合うことで、スムーズな連携が生まれ、より質の高い医療につながります。

日々の仕事の中で、「まず理解する」という姿勢を意識するだけで、患者さんとの信頼関係も、職場のチームワークも大きく変わっていきます。私たちはこの考え方を実践しながら、より良い医療を提供できるよう努めていきます。

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