2025.02.17 「共感的なコミュニケーションをとる」

日々の業務において、私たちは多くの人とコミュニケーションをとっています。患者さんやご家族、そして職場の仲間との関わりの中で、どのように相手の気持ちを理解し、信頼関係を築くかはとても重要です。今回は、「7つの習慣」の一つである「まず理解に徹して、そして理解される」について考えてみましょう。

この習慣の本質は、共感的なコミュニケーションをとることにあります。私たちはつい、自分の意見や考えを先に伝えようとしてしまいますが、大切なのは相手の話を本当に理解しようとする姿勢です。特に医療の現場では、患者さんの気持ちに寄り添うことが求められます。例えば、患者さんが「この薬は本当に効くのでしょうか?」と不安そうに尋ねたとき、「大丈夫ですよ」と即答するのではなく、「どういった点が不安ですか?」と尋ねることで、患者さんが抱えている本当の悩みを知ることができます。その結果、相手は「自分の気持ちを分かってもらえた」と感じ、信頼関係が深まるのです。

また、職場のコミュニケーションにおいても同じことが言えます。例えば、忙しい業務の中で後輩がミスをしたとき、すぐに指摘するのではなく、「どうしてそうなったの?」とまず話を聞くことで、相手の状況を理解し、適切なフォローができるようになります。理解に徹することで、チームの信頼関係が強まり、結果として自分の意見も受け入れられやすくなるのです。

この習慣を日々の業務に取り入れることで、患者さんや仲間との関係がより良いものになります。今日から意識して、共感的なコミュニケーションを実践してみましょう。

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