2025.05.02 「自らの影響力を信じて一歩を踏み出す意識」
日々の診療の中で、患者様の来院が重なり待ち時間が長くなる場面に直面することがあります。そのような状況に対して、「仕方がない」「自分にはどうしようもない」と感じることもあるかもしれません。しかし、そこで思い出したいのが、「7つの習慣」の第一の習慣「主体的である」という考え方です。

主体的であるとは、状況に流されるのではなく、自分の影響できる範囲に目を向け、できる行動を選択する姿勢のことを指します。たとえば、待っている患者様に声をかける、診察状況をスタッフ同士で共有して対応を早める、先に保険証確認などの事務処理を進めておく。こうした行動は小さなことに思えるかもしれませんが、患者様の不安を和らげ、チーム全体の流れをスムーズにする力を持っています。
「関心の輪」と呼ばれる、自分では変えられない出来事に意識を向けてしまうと、不満やストレスが募るだけです。しかし、「影響の輪」、つまり自分の選択や行動で改善できる部分に集中することで、前向きな空気が生まれ、周囲にも良い影響が波及します。
このように、「主体的である」という姿勢は、業務の効率や患者満足度の向上にとどまらず、自分自身の心の安定や成長にもつながっていきます。忙しい日々だからこそ、自らの影響力を信じて一歩を踏み出す意識を大切にしたいものです。
これからも「7つの習慣」の学びを日常に活かし、チーム全体で成長し続ける医療現場を目指してまいります。